kumakuma-blog

(本文)09.9.4 河北アゼリアプラザ


エフエム仙台さんを後にして、河北に向かって出発。

50キロ近い道のりを走って行くと、途中で雨が・・・

今日は確か野外での予定・・・

でも、河北に近づくと近づくほど、雨が強くなってきて、そのピークのころに
アゼリアプラザに到着。

目の前には山もあって、すっごくのどかな街のショッピングセンターで
僕としては大好きな雰囲気。

会場には熊谷ニットーモールの葉阪さんと島ざき(サキという漢字がパソコンで変換出来ませんでした、すいません・・)さんがすでに到着していました。
なぜ、熊谷ニットーモールの方がいらっしゃているかというと、このアゼリアプラザは
同じ系列のお店で、全国をまわるんです、という話をした所
葉阪さんが担当している、この宮城県のお店を紹介してくださったんです。
そして、ステージイベントはやった事はないのですが、企画制作をしてくださいました。
しかも、こうして当日もいらしてくださったんです。

「雨になっちゃいましたね~」という会話からはじまり
ぎりぎりまで屋外の会場(駐車場)を確保してくださっていたのですが、お店の入り口でステージを組む事になりました。

時刻はすでに12時過ぎ・・・
大急ぎでステージ、音響を準備して、目の前のワゴン車で販売しているメロンパンの方にも「すいません騒がしくなります」とご挨拶。
すると笑顔でもなく、ちょっと無愛想に「はい 」と返事をいただいて
リハーサルを開始。

そしてすぐに本番。
イスにはほぼ空席・・・
ちょっと寂しいはじまりでしたが、歌っているうちにどんどん人が集まってきて
さらに葉阪さんの呼びかけもあって、いつのまにか満席に!

リクエストでは島ざきさんも「遠くで汽笛を聞きながら」と参加してくださって
会場は盛り上がって行きました。
お店入り口の屋根下だったので、雨の影響で、サングラスが今日はすごく曇ってしまって
いました。
このサングラスもすっかり慣れていますが、
かけ始めた99年ころは、歌っていると落ちてくるし、曇るし、持ち運びも壊れやすいし・・色々と課題がありましたが、
曇り止めを塗って、持ち運びは、プチプチのビニールにくるんで、さらに耳にかかる部分の金具を内側に曲げる事で、歌っていて落ちる事もなくなった。

以前ピアノの弾き語りのライブで、どんどんサングラスが落ちてきて、歌い終わった時には、老眼鏡みたいに、鼻の上に乗っているだけになってしまった事もありました(笑)

無事に一回目のステージを終えて、葉阪さんと島ざきさんと
ショッピングセンター内の食事処「味物語 海」というお店に行って
巨大なエビフライをごちそうになりました。

すっごい巨大なのが2本もお皿に乗っていて、びっくりでした。

「さくまさん、気を付けて食べないと口の中やけどしますよ」と言われたので
ゆっくりといただきましたが、中が熱々!
すっごいおいしかったです。

島ざきさんはなんと僕と同じ吹上町(現在鴻巣市)の方で、小学校とかも同じで
話が盛り上がりました。
葉阪さんのお盆にご両親を連れて、福島へ出かけた話も感動でした。

お店の店長さんともお会い出来て、あっという間に
15時前。

2回目のステージのはじまりも、寂しい空席の中ではじまりましたが、
続々とお客さんが集まってきて、やっぱりいっぱいになりました。
これは本当にうれしいですね~

リクエストでは「さよなら」(オフコース)  とかも歌いました。

2回ともステージを見てくださった方もいらっしゃったり、味物語海の店長さんも
見に来てくださいました。

この街の方は、みなさんがお知り合いのようで、イスに座っているお客さんが、駐車場から来る方に手招きをしたりして、どんどんお客さんが増えていきました。

今、そんなあったかいお店って減ってきましたよね。

僕が昔暮らしていた家の近くに「ライフ」というスーパーがあって
今はEスペースというパチンコ屋さんがあるのですが、
そのライフがまさにそんな感じでしたね~

買い物に行くと、必ずそこに誰か知っている友達とか、親の知り合いとかいて、
なごやかでした。
そういえば、買ってほしいお菓子が買ってもらえなくて、母にすっごくしかられて、車で先に帰られた事がありましたね。
ずっと大泣きしていたのですが、車が本当に見えなくなると、泣きやんで・・
「泣いてる場合じゃないぞ!これは本当にやばくなってきたぞ」って子供心に思ってね(笑)
仕方なく歩いて帰った事がありました。

これも「自分の力で自分の道を歩く」という後の僕のテーマともなる教えでしたね。

そんなあったかい河北アゼリアプラザでのステージも終わり
片づけをして、葉阪さんと島ざきさんにもご挨拶して、いよいよ出発・・・

あっ、忘れちゃいけない、メロンパン屋さんに最後に挨拶に行き「お騒がせいたしました」と言うと
朝の無愛想な感じではなく、笑顔で「おつかれ様でした、これ道中で食べていくといいですよ」と言って、メロンパンを紙の袋に入れて手渡してくださいました。
「ありがとうございます!」と言うと「がんばって」と笑顔で応えてくださいました。

いざ、盛岡へ向かって、した道をたどった。
そして、メロンパンを袋から出すと、まだ温かい。

柔らかくて、懐かしくて
食べながら涙が出そうでした。
途中車を川沿いの道に止めて、いただきました。

再び出発。
12年前、有線放送キャンペーンの時はこうやって、した道をひたすら走ったものです。
高速では見る事の出来ない、山間の村や、小さな商店、懐かしい郵便ポスト、そして畑と、街の人・・・・
「人っていいな」そうつぶやいていました。

ずっと曇っていた空が、やがてオレンジ色の隙間が現れて、僕の進む道を照らしているかのようでした。
もうじき一関、まだまだ続く盛岡への道をひたすら走った夕暮れでした。

・・・・「あれ?」
メロンパンも食べ終わって、舌で、口の中の上の方をなめてみると
「皮がむけてる!」
これも懐かしいです。
昔、メンチカツを食べてやけどしたものですが、
あのエビフライ・・・・今ころ気がつきました(笑)

きっと、温かさを越えた、熱さがあのエビフライに込められていたんですね。

皮のむけた、この久しぶりの感覚を、舌で楽しみながら、まだまだ「自分の力で自分の道を行く」道のりは続きます。
< 前の記事    一覧へ    後の記事 >