エフエム仙台さんを後にして、河北に向かって出発。 50キロ近い道のりを走って行くと、途中で雨が・・・ 今日は確か野外での予定・・・ でも、河北に近づくと近づくほど、雨が強くなってきて、そのピークのころに アゼリアプラザに到着。 目の前には山もあって、すっごくのどかな街のショッピングセンターで 僕としては大好きな雰囲気。 会場には熊谷ニットーモールの葉阪さんと島ざき(サキという漢字がパソコンで変換出来ませんでした、すいません・・)さんがすでに到着していました。 なぜ、熊谷ニットーモールの方がいらっしゃているかというと、このアゼリアプラザは 同じ系列のお店で、全国をまわるんです、という話をした所 葉阪さんが担当している、この宮城県のお店を紹介してくださったんです。 そして、ステージイベントはやった事はないのですが、企画制作をしてくださいました。 しかも、こうして当日もいらしてくださったんです。 「雨になっちゃいましたね~」という会話からはじまり ぎりぎりまで屋外の会場(駐車場)を確保してくださっていたのですが、お店の入り口でステージを組む事になりました。 時刻はすでに12時過ぎ・・・ 大急ぎでステージ、音響を準備して、目の前のワゴン車で販売しているメロンパンの方にも「すいません騒がしくなります」とご挨拶。 すると笑顔でもなく、ちょっと無愛想に「はい 」と返事をいただいて リハーサルを開始。 そしてすぐに本番。 イスにはほぼ空席・・・ ちょっと寂しいはじまりでしたが、歌っているうちにどんどん人が集まってきて さらに葉阪さんの呼びかけもあって、いつのまにか満席に! リクエストでは島ざきさんも「遠くで汽笛を聞きながら」と参加してくださって 会場は盛り上がって行きました。 お店入り口の屋根下だったので、雨の影響で、サングラスが今日はすごく曇ってしまって いました。 このサングラスもすっかり慣れていますが、 かけ始めた99年ころは、歌っていると落ちてくるし、曇るし、持ち運びも壊れやすいし・・色々と課題がありましたが、 曇り止めを塗って、持ち運びは、プチプチのビニールにくるんで、さらに耳にかかる部分の金具を内側に曲げる事で、歌っていて落ちる事もなくなった。 以前ピアノの弾き語りのライブで、どんどんサングラスが落ちてきて、歌い終わった時には、老眼鏡みたいに、鼻の上に乗っているだけになってしまった事もありました(笑) 無事に一回目のステージを終えて、葉阪さんと島ざきさんと ショッピングセンター内の食事処「味物語 海」というお店に行って 巨大なエビフライをごちそうになりました。 すっごい巨大なのが2本もお皿に乗っていて、びっくりでした。 「さくまさん、気を付けて食べないと口の中やけどしますよ」と言われたので ゆっくりといただきましたが、中が熱々! すっごいおいしかったです。 島ざきさんはなんと僕と同じ吹上町(現在鴻巣市)の方で、小学校とかも同じで 話が盛り上がりました。 葉阪さんのお盆にご両親を連れて、福島へ出かけた話も感動でした。 お店の店長さんともお会い出来て、あっという間に 15時前。 2回目のステージのはじまりも、寂しい空席の中ではじまりましたが、 続々とお客さんが集まってきて、やっぱりいっぱいになりました。 これは本当にうれしいですね~ リクエストでは「さよなら」(オフコース) とかも歌いました。 2回ともステージを見てくださった方もいらっしゃったり、味物語海の店長さんも 見に来てくださいました。 この街の方は、みなさんがお知り合いのようで、イスに座っているお客さんが、駐車場から来る方に手招きをしたりして、どんどんお客さんが増えていきました。 今、そんなあったかいお店って減ってきましたよね。 僕が昔暮らしていた家の近くに「ライフ」というスーパーがあって 今はEスペースというパチンコ屋さんがあるのですが、 そのライフがまさにそんな感じでしたね~ 買い物に行くと、必ずそこに誰か知っている友達とか、親の知り合いとかいて、 なごやかでした。 そういえば、買ってほしいお菓子が買ってもらえなくて、母にすっごくしかられて、車で先に帰られた事がありましたね。 ずっと大泣きしていたのですが、車が本当に見えなくなると、泣きやんで・・ 「泣いてる場合じゃないぞ!これは本当にやばくなってきたぞ」って子供心に思ってね(笑) 仕方なく歩いて帰った事がありました。 これも「自分の力で自分の道を歩く」という後の僕のテーマともなる教えでしたね。 そんなあったかい河北アゼリアプラザでのステージも終わり 片づけをして、葉阪さんと島ざきさんにもご挨拶して、いよいよ出発・・・ あっ、忘れちゃいけない、メロンパン屋さんに最後に挨拶に行き「お騒がせいたしました」と言うと 朝の無愛想な感じではなく、笑顔で「おつかれ様でした、これ道中で食べていくといいですよ」と言って、メロンパンを紙の袋に入れて手渡してくださいました。 「ありがとうございます!」と言うと「がんばって」と笑顔で応えてくださいました。 いざ、盛岡へ向かって、した道をたどった。 そして、メロンパンを袋から出すと、まだ温かい。 柔らかくて、懐かしくて 食べながら涙が出そうでした。 途中車を川沿いの道に止めて、いただきました。 再び出発。 12年前、有線放送キャンペーンの時はこうやって、した道をひたすら走ったものです。 高速では見る事の出来ない、山間の村や、小さな商店、懐かしい郵便ポスト、そして畑と、街の人・・・・ 「人っていいな」そうつぶやいていました。 ずっと曇っていた空が、やがてオレンジ色の隙間が現れて、僕の進む道を照らしているかのようでした。 もうじき一関、まだまだ続く盛岡への道をひたすら走った夕暮れでした。 ・・・・「あれ?」 メロンパンも食べ終わって、舌で、口の中の上の方をなめてみると 「皮がむけてる!」 これも懐かしいです。 昔、メンチカツを食べてやけどしたものですが、 あのエビフライ・・・・今ころ気がつきました(笑) きっと、温かさを越えた、熱さがあのエビフライに込められていたんですね。 皮のむけた、この久しぶりの感覚を、舌で楽しみながら、まだまだ「自分の力で自分の道を行く」道のりは続きます。